こんにちは。
新潟市で外壁・屋根を中心に塗装全般を手掛けている加藤塗装です。
お住まいの塗り替えを初めてご検討されるにあたって、種類があり過ぎて何を選べばよいのが難しいことかと思います。塗料にはさまざまな特徴があり、価格や耐用年数もそれぞれ異なりますので、選ぶのに一苦労です。そこで今回は、簡単に比較できるように塗料の耐用年数や価格、特徴をまとめてみました。
■塗料の種類と耐用年数や相場、特徴
主な塗料について特徴などを紹介します。それぞれの塗料について基礎知識を身につけておくと、悪質な業者に騙されず失敗しない塗装ができます。
・アクリル系塗料
(耐用年数:4〜7年/相場:1,000〜1,200円/㎡)
アクリル樹脂を主成分とする塗料で、1950年頃から広く販売されています。発色のよさが特徴ですが、現在ではウレタン系塗料やシリコン系塗料などの高性能で機能的な塗料に押され、需要は減ってきています。最も安価で購入できることやカラーバリエーションが豊富なので、DIYでの利用を中心に人気が高い塗料です。
・ウレタン系塗料
(耐用年数:6〜10年/相場:1,800〜2,000円/㎡)
ウレタン系の合成樹脂が主成分の塗料です。木材にも使用可能で、ひび割れしにくく光沢があり高級感が出ます。価格は比較的安いですが、その代わりに汚れやすく紫外線に弱いので耐用年数は短めとなり、長持ちという観点ではあまり期待できません。
・シリコン系塗料
(耐用年数:8〜15年/相場:2,500〜3,500円/㎡)
約600℃に耐える高耐熱性に加えて、耐水性・耐候性にも優れており、汚れを寄せ付けない塗料です。耐久性や光沢保持率が高く耐用年数も長いので、長期的なライフサイクルコストを考えるとウレタン系塗料よりも安価といえます。ひび割れが起こりやすいという欠点を考慮してもコストパフォーマンスは高いです。
(日本ペイント|水性シリコンセラUVの例)
・ラジカル系塗料
(耐用年数:8〜15年/相場:2,400〜3,000円/㎡)
2015年に発売が開始された新しい塗料なので実績は少ないですが、安価で高性能な塗料です。アクリル系塗料やシリコン系塗料をベースに特殊な成分を配合しています。劣化因子である「ラジカル」を可能な限り抑える効果があり、耐候性や低汚染性に優れています。また作業性も高く、どんな外壁にも簡単に塗装が行えます。
(日本ペイント|パーフェクトシリーズ)
・光触媒塗料
(耐用年数:10〜15年/相場:5,000〜5,500円/㎡)
次世代塗料として登場した最新の塗料です。太陽光で汚れを分解して浮かせて雨水で洗い流す「セルフクリーニング効果」があります。さらに空気を浄化する性能も併せ持っているので環境問題にも貢献できる塗料といえます。ただし施工者によって性能差が出るので、信頼のできる業者を選ぶようにしましょう。
(画像引用:SICコーティングスHPより)
・ピュアアクリル塗料
(耐用年数:12〜15年/相場:3,400〜3,700円/㎡)
オーストラリアのメーカーがアクリルの純度を上げる技術を塗料に応用したものです。不純物を完全に排除して、アクリル本来の耐候性・防水性・遮熱性を引き出しています。その結果、防水効果や通気性、耐久性、遮熱性が高い塗料となっています。ただし日本製ではないので、日本の塗装業者は少し懐疑的に見ているところがあります。
(画像引用:ASTEC社HPより)
・フッ素系塗料
(耐用年数:15〜20年/相場:3,500〜4,500円/㎡)
主成分が合成樹脂で、その樹脂にフッ素が含まれている塗料です。その耐久性の高さが人気を得ています。親水性が高く汚れにくいことに加え、防水性にも優れています。価格は少し高くひび割れがしやすいので、しっかり信頼できる業者であると同時にフッ素系塗料の知識や技術を持った業者を選びましょう。
(関西ペイント|アレスアクアフッソ2)
・遮熱系塗料
(耐用年数:15〜20年/相場:5,000〜5,500円/㎡)
熱を跳ね除けて建物に省エネ効果を付与する機能性塗料として人気があります。名前のごとく遮熱効果が高く、室外と室内の温度差を2〜3℃下げますので光熱費の節約が期待できます。省エネ住宅リフォームに該当する塗料で、自治体によっては給付金の補助が受けられます。
(日本ペイント|サーモアイシリーズ)
・無機系塗料
(耐用年数:15〜20年/相場:5,000〜5,500円/㎡)
アクリルやウレタン、シリコン、フッ素などの有機塗料に、鉱物などの無機物を配合した塗料です。汚れにくく燃えにくいことに加えて、耐候性が非常に高く長持ちします。ただし高額な工事費用となるので、できるだけ高品質な業者を慎重に選ぶことが望まれます。
(日本ペイント|パーフェクトセラミックトップG)
■注意したい点
シリコン系塗料やフッ素系塗料、無機系塗料については主成分の含有量に注意しましょう。これらの塗料は含有量が1%でも20%でも同様の名称で販売されています。特に少な過ぎると耐久性に大きな差が生じてしまいます。名称だけに左右されずにしっかり主成分の含有量をチェックしましょう。
また施工段階での作業にも注意が必要です。希釈率や乾燥時間を正しく守らないと外壁の耐久性が低下してしまいます。手抜き作業などのトラブルを未然に防ぐためにも、しっかりと信頼できる業者選びを心掛けることが大切です。
■まとめ
塗料にはそれぞれ特徴があり、ご意向や資金計画と照らし合わせながら、バランスのとれた最適な塗料選びが重要です。
「加藤塗装」では、こうしたライフサイクルコストなども考慮しながら、無理のない提案を行っております。地元新潟市で長く塗装工事を手掛けており、地域で多くの皆様から信頼をいただいている塗装工事店です。塗料の選び方が分からない、住まいの屋根・外装の状態が心配とお悩みの方は、ぜひ当社へお気軽にご相談ください。
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